下肢静脈瘤の名医がいる大阪のクリニック5選

下肢静脈瘤に悩む女性

大阪で下肢静脈瘤の治療が受けられるクリニックを徹底調査しました。この病気は、ただちに生命にかかわるものではありませんが、放置しておくと徐々に悪化していき、そのままにしていても治りません。

「足の血管がコブのように浮き出てる」「血管が足の皮膚の下にクモの巣のように広がっている」「ふくらはぎが重い・足がつることが多い」といった症状がある人は、下肢静脈瘤の可能性があります。早めに専門クリニックで診察してもらいましょう。

今回、大阪にあるクリニックを12院リサーチして、下肢静脈瘤の治療実績が豊富で、担当する医師に高い専門性があるかということに着目。さらに、通院のしやすさも考慮して5院を厳選して紹介しています。

その1梅田血管外科クリニック

梅田血管外科クリニックのサイト画像
梅田血管外科クリニック公式サイト
下肢静脈瘤の治療実績★★★★★
2013年9月開院ながら、1,000件以上もの下肢静脈瘤の治療実績がある。2014年の治療は650件以上にものぼり、外来の数が多いため、診療予約が少し先になってしまうこともしばしば。
院長は、梅田血管外科クリニック以外の病院で、年間40~50例の大動脈瘤治療もしている。治療方法は、体への負担が少なく保険適用となる高周波およびレーザー治療がメイン。
医師の専門性★★★★★
梅田血管外科クリニック・古林院長の画像古林圭一院長は、大阪府三島救命救急センターや城山病院で、血管外科の専門医として経験を積む。心臓手術や大動脈瘤、大動脈解離といった大血管手術から、閉塞性動脈硬化症などの末梢動脈疾患に対する治療を、カテーテル治療を交えて手術を行ってきた。まさに血管治療の名医と呼べる医師。血管内レーザー治療の実施医・指導医でもありながら、物腰がやわらかく気軽に相談できる存在として、患者からの評判も高い。

専門医
日本脈管学会脈管専門医/日本循環器学会専門医/日本外科学会専門医/腹部大動脈瘤ステントグラフト指導医/胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医/血管内レーザー焼灼術実施医・指導医
立地・アクセス・診療時間★★★★☆
大阪市北区曽根崎2-1-12 国道ビル5F
北新地駅 徒歩4分/東梅田駅 徒歩5分/梅田駅 徒歩5分
9:00~13:00(水曜は12:00まで)/14:00~17:00

その2ラジオロジークリニック扇町

ラジオロジークリニック扇町のサイト画像
ラジオロジークリニック扇町公式サイト
下肢静脈瘤の治療実績★★★★☆

2007年に下肢静脈瘤の診療をはじめてから、すでに400肢以上の焼灼術(レーザー治療)の実績がある。
ストリッピング手術や硬化療法なども採用していて、様々な症状の患者に適切な治療を施している。
医師の専門性★★★★☆
ラジオロジークリニック扇町・宮本院長の画像宮本信一院長は、国内外の病院で経験を積み、結紮術や硬化療法も数多く手がけてきた。専門は放射線科だが、放射線科医は血管内治療のエキスパートでもある。血管内カテーテル操作や、超音波を利用した穿刺法などの修練を受けている。

専門医
日本放射線学会認定医/マンモグラフィ読影認定医/日本脈管学会脈管専門医/血管内レーザー焼灼術実施医・指導医
立地・アクセス・診療時間★★★★★
大阪市北区神山町1-7 アーバネックス神山町ビル2F
東梅田駅 徒歩4分/扇町駅 徒歩5分
9:00~19:00(土曜は9:00~17:00)

その3湘南メディカルクリニック大阪院

湘南メディカルクリニック	大阪院のサイト画像
湘南メディカルクリニック公式サイト
下肢静脈瘤の治療実績★★★★☆
2012年9月からの3年間で、大阪院は1000件を超える実績がある。SBC(湘南メディカルクリニック)グループ全体で下肢静脈瘤の治療にあたっている。
医師の専門性★★★☆☆
湘南メディカルクリニック大阪院・西川院長の画像西川大陸院長は、2005年に医師となり、心臓血管外科医として従事してきた。そのなかで、下肢静脈瘤の患者にふれることが多く、ひとりでも多くの人に病気を知って治療してもらいたいという想いから、下肢静脈瘤の医師に。大阪をはじめ、各地で説明会を実施するなど、積極的な活動をしているのが印象的である。

専門医
日本血管外科学会会員/日本心臓血管外科学会会員/血管内レーザー焼灼術実施医/胸部大動脈瘤ステントグラフト実施医/腹部大動脈瘤ステントグラフト実施医
立地・アクセス・診療時間★★★★★
大阪市北区曾根崎新地1-4-12 桜橋プラザビル6F
大阪駅 徒歩5分
10:00~19:00

その4坂田血管外科クリニック

坂田血管外科クリニックのサイト画像
坂田血管外科クリニック公式サイト
下肢静脈瘤の治療実績★★★★☆
従来より使われてきた、血管を引き抜くストリッピング手術は5000件を超えている。近年では、痛みや出血のリスクが少ない高周波・レーザーでの治療数も増えてきている。
医師の専門性★★★★★
坂田血管外科クリニック・坂田院長の画像坂田雅宏院長は、神戸労災病院や住友病院で15年ものあいだ、下肢静脈を専門に治療をしてきた。合併症も含め、あらゆる治療を経験したことから、下肢静脈瘤治療の専門クリニックを開院。静脈瘤治療の発展のために、治療結果などを学会で発表するなどしている。

専門医
脈管専門医/静脈学会評議員/近畿下肢静脈瘤研究会世話人/血管内レーザー焼灼術指導医
立地・アクセス・診療時間★★★☆☆
大阪市中央区高麗橋1-7-3 北浜プラザ3階
北浜駅 徒歩1分
9:00~12:00/14:00~18:00

その5なんば坂本外科クリニック

なんば坂本外科クリニックのサイト画像
なんば坂本外科クリニック公式サイト
下肢静脈瘤の治療実績★★★☆☆
腸閉塞や急性虫垂炎など緊急を要する手術をはじめ、鼠径ヘルニア、下肢静脈瘤などの日帰り手術を数多く実施している。
医師の専門性★★★★☆
なんば坂本外科クリニック・坂本院長の画像坂本一喜院長は、平成8年に医師となり、岸和田徳洲会病院に入職。緊急性の高い手術と鼠径ヘルニア、下肢静脈瘤の治療という3本の柱で患者のために努めてきた。そのなかで、下肢静脈瘤と鼠径ヘルニアの日帰り手術に特化した専門クリニックを開院し、より多くの人に医療を提供し続けている。

専門医
救急医専門医/内視鏡外科技術認定医/消化器がん外科治療認定医/血管内レーザー焼灼術実施医・指導医/脈管専門医
立地・アクセス・診療時間★★★★★
大阪市浪速区難波中1丁目10-4 南海野村ビル4F
なんば駅 徒歩3分/難波駅 徒歩3分
9:00~12:00/14:00~18:00

下肢静脈瘤の治療法一覧

下肢静脈瘤の治療法は主に「圧迫療法」「硬化療法」「ストリッピング手術」「レーザー治療」「高周波治療」の5種類。

それぞれが大きく異なる特徴を持つ治療法となるため、クリニックによって得意とする治療法も変わってきます。

圧迫療法(弾性ソックス)

圧迫療法(弾性ソックス)下肢静脈瘤の症状改善法として、一般的に弾性ソックスを用いた圧迫療法が行われています。

ヒザ上まで包み込む、長い靴下のような構造を持つ弾性ソックス。見た目は市販のロングソックスにも似ていますが、あくまでも医療用であるため、適度の圧迫感が維持されるよう計算されて作られています。

圧迫療法が適しているのは、下肢静脈瘤の症状が軽度の場合。また、手術後の再発予防にも利用されることがあります。

低価格で行えるセルフケアとして、多くの方にとられる治療法です。

硬化療法

硬化療法硬化剤を患部に注射する治療法。静脈瘤を硬化させることで退化させ、やがて組織へ吸収させるという方法になります。手術痕も残らず、日帰り治療も可能。保険も効くため治療費は5,000円程度と、安価で受けることができます。

ただし、患部にたくさんの血栓ができてしまう可能性もあるため、太い静脈瘤には治療できません。いわば注射での一発勝負の治療法であることから、トラブルを避けるためにも経験豊富な医師に治療してもらうようにしましょう。

ストリッピング手術

ストリッピング手術静脈瘤を起こしている血管を、外科手術で引き抜いてしまう治療法。100年以上も前から採用されている治療法で、現在でも下肢静脈瘤治療のスタンダードとなっています。

軽度のものから大きな静脈瘤でも治療が可能。特に「伏在型静脈瘤」と呼ばれる、重度の下肢静脈瘤の治療には有効です。

全身麻酔や下半身麻酔が必要となるため、一般的な病院では数日の入院が必要。一部の病院では日帰り手術も対応しているとのことです。

レーザー治療

レーザー治療レーザー治療には「血管内レーザー焼灼術」「対外照射レーザー」の2種類があります。

「血管内レーザー焼灼術」とは、血管の中にレーザーファイバーを挿入し、患部となる静脈を焼く治療法。一方、「対外照射レーザー治療」とは、患部の外側からレーザーをあて、患部となる静脈を消滅させる方法になります。いずれも、患部の静脈を退化させ、体内に自然吸収させる治療法です。

レーザー治療は、傷口もほとんど残らず、患者の負担も少ないのが特徴。近年、最も注目されている方法です。

高周波治療

高周波治療高周波治療とは、血管にカテーテルを挿入し、患部となる静脈を高熱で焼く方法。レーザー治療はレーザー照射で焼くのに対し、高周波治療はカテーテル自体の熱で焼く、という違いがあります。

レーザー治療に比べる、処理にムラが少ないという長所があります。一方、治療を施した静脈の閉塞率は、レーザーに比べ低くなるという報告もあります。

患者への負担も少なく、日帰り治療も可能である点から、レーザー治療と並び、注目されている治療法のひとつです。

10人に1人が発症?下肢静脈瘤のすべて

その発症率からも決して他人ごとではない、下肢静脈瘤。そもそもどういった病気であるのかを、徹底解説します。

下肢静脈瘤に関する基本をすべてこのカテゴリで押さえておきましょう。

下肢静脈瘤とは

静脈瘤とは、行き所のなくなった血液が滞留することにより起こる不具合のこと。中でも、足(下肢)の静脈血管で起こることが多いものを下肢静脈瘤と言います。

血管の中には弁(べん)という組織があり、足から心臓のほうへ向けて流されている血液が下へ逆流してしまわないように、フタの役割を担っています。

この弁がうまく機能しないことで、血液は下へ逆流。心臓に向けて流れる血液と合わさり、血液の停留する原因となるのです。

代表的な症状

下肢静脈瘤の代表的な症状は、足の血管が赤く浮き出てしまうというもの。枝分かれした形状やクモの巣状などを描き、足の静脈があらわになります。

外観上の問題からも「スカートが履けない」といった悩みを持つ女性が多く、そのほかにも「足が重い」、「足がつる」、「足がむくむ」、「潰瘍ができている」といった症状を伴うことも。

特に40歳以上の女性に多く見られ、年齢に比例し患者数が増えていくことも特徴のひとつです。

4つの種類

下肢静脈瘤は患部や外観の形状に応じて、4つの種類に分けられます。

足の先からヒザ付近までの伏在静脈にできる「大・小伏在静脈瘤」、伏在静脈から枝分かれするように伸びるものを「側枝静脈瘤」と呼びます。

また、皮膚のすぐ下の細かい静脈が赤く広がるもののうち、網目状のものを「網目状静脈瘤」、クモの巣状に広がったものを「クモの巣状静脈瘤」と言います。

発症する原因・なりやすい人

下肢静脈瘤の発症原因には様々なものがありますが、中でも代表的なものは加齢です。血管年齢が高くなることで、静脈弁も働きが弱まります。

また、男性よりも女性に多い症状であることからも、筋力や黄体ホルモンの影響が考えられます。その他、遺伝や身長、スポーツなど、様々な原因の存在が指摘されています。

現在、15歳以上の日本人の43%は、大小問わず静脈瘤を持つとの報告があります。

痛みの内容

下肢静脈瘤は、痛みを伴うことがあります。ただしこの場合、静脈瘤自体が痛むというよりも、静脈瘤の影響で生じた他の症状が痛むというのが正確。

こむら返り、つまり足がつることによる痛みが多く挙げられ、就寝中に足がつるなどの場合は、下肢静脈瘤の疑いがあります。

他にも、下肢静脈瘤の影響により、血管拡張や血管炎、浮腫(むくみ)などを発症した場合には、痛みを自覚することがあります。

放置するとどうなるか

下肢静脈瘤は、命に関わるような重篤な病気ではありません。日常では見られないその外観からも重大な疾患に思えますが、放置して命を落とすことはまずありません。

だからといって放置すれば、治療しても治りにくくなるなど症状の悪化は見られます。

特に、静脈瘤が原因の痛みの症状がある方は、日常生活に支障をきたす場合も。疑われる場合には、早期受診が望まれます。

予防方法

下肢静脈瘤は特別な人にだけ起こる症状ではなく、40歳以上の女性であればかなりの高い確率で発症する病気だと言われています。したがって、日頃からの予防ケアは非常に重要。中でも、ふくらはぎマッサージは有効です。

力を入れず、やさしくマッサージしてみてください。他にも、ウォーキングのような適度な運動、減塩・減油といった食事習慣の見直しも効果的です。

診断・検査方法

重病ではないものの、根絶しなければ再発・悪化をまねいてしまう下肢静脈瘤。だからこそ診療・治療は専門の血管外科、かつ経験豊富な医師に行ってもらうことが必須です。

血管外科では、問診や視診、触診、機器を使った専門的な検査を行っています。機器による検査方法は主に3種類。超音波を使って音で判断する「ドップラー血流系」、同じく超音波を使って画像で診断する「カラードップラー検査」、足を運動させて静脈の容積から診断する「容積静脈波検査」です。

手術費用の目安

下肢静脈瘤の治療は、外科手術となることも珍しくはありません。手術と言えば気になるのが治療費ですが、下肢静脈瘤治療のほとんどは保険が適用されます。よって、仰天するような治療費を請求されることは、まずありません。

こちらのページでは、治療法ごとにかかる費用をまとめました。大阪で下肢静脈瘤治療を受けるのであれば知っておきたい、クリニックごとの治療費例も要チェックです。

下肢静脈瘤Q&A

こちらでは、下肢静脈瘤の治療を検討している方のため、数多くの疑問にお答えします。

たとえば「手術じゃないと治らないのか」という疑問。同じ血管疾患である脳梗塞でさえ、軽度であれば内服薬で治る時代です。果たして下肢静脈瘤にも効く内服薬は、あるのでしょうか?

他にも、治療を考えるみなさんの素朴な悩みを解決すべく、分かりやすいQ&A形式でまとめました。

このサイトに掲載している情報は、2015年7月に調べた内容をもとにしています。下肢静脈瘤は生命にかかわる病気ではありませんが、放置しておくと徐々に悪化していき、そのままでは治ることはありません。血管にコブのようなものが出ているなど、下肢静脈瘤と思われる症状がある人は、早めに専門クリニックで相談をしてください。

日帰り手術ができる下肢静脈瘤の病院ガイド【大阪版】