下肢静脈瘤治療の名医がいる大阪のクリニック5選10人に1人が発症?下肢静脈瘤のすべて痛みの内容

痛みの内容

こちらでは、こむら返り、血管拡張、血管炎、浮腫性など、下肢静脈瘤に伴う痛みの原因について解説します。

足の血管が痛い・毛細血管が浮き出るなどの原因は下肢静脈瘤かも

足の静脈や毛細血管が浮き出たり、浮き出た静脈が痛かったりする場合は、下肢静脈瘤の可能性が高いです。

下肢静脈瘤は、血液の逆流を防いでいる静脈弁が、なんらかの原因で壊れて閉じなくなってしまい、血液が逆流することによっておこる病気で発症率は年齢とともに高くなります。

下肢静脈瘤の痛み

この病気の症状には、足がつる、だるい、むくむ、痛みなどがありますが、痛みにはどのようなものがあるのでしょうか。

こむら返り

下肢静脈瘤で感じる痛みの一つとして挙げられるのが「こむら返り」のような筋肉の痙攣による痛みです。

夜、こむら返りによる痛みを訴える下肢静脈瘤患者の方は少なくありません。こむら返りによる痛みは、下肢静脈瘤の治療で軽減させることができます。

例えば、血管内レーザー治療(EVLA)治療後の症状の改善状況を調べた研究では、こむら返りは90パーセント以上の患者さんが改善したと回答していたことも報告されています。

1.治療成績の比較検討 EV 群の術前自覚症状(主訴)は下腿疼痛(鈍痛)73.4%(200/273), 腫 脹 73.4 %(200/273), 夜 間 の 腓 腹 部 痙 攣41.8%(114/273),掻痒感,皮膚炎 36.7%(100/273),色素沈着 19%(51/273),血栓性静脈炎 6.3%(17/273)であった。術後 1 カ月において,術前の自覚症状(主訴)の軽快は 94.3%(257/273)で確認され,各々の自覚症状の改善率は下腿鈍痛 93%(186/200),腫脹 88%(176/200),夜間の腓腹部痙攣 91.2%(104/114),掻痒感 91%(91/100),色素沈着 70.6%(36/51),血栓性静脈炎 100%(17/17)であり,いずれも術前と比較して有意に改善し,術後良好な結果が得られた

出典:(PDF)血管内レーザー治療の位置づけ—大腿ストリッピング手術との比較検討—,脈菅学,55(2)2015 [PDF]

この研究では、治療前にこむらがえりを訴えていた方が、患者さんの4割に上っていたことも報告されています。痛みを伴うこむら返りは、よく見られる痛みの原因となる下肢静脈瘤の症状なのです。

血管拡張

下肢静脈瘤では、血管内に血液が溜まり、血管が押し広げられるような状態(血管拡張)になることが原因で、痛みを生じることもあります。

これは、血管の周りに走っている知覚神経が、血管の拡張と同時に引きのばされて刺激が与えられることが直接的な痛みの要因です。

血管拡張を改善してあげれば、痛みも改善します。血管拡張による痛みを軽減するための治療法には、下肢静脈瘤硬化療法や、レーザー治療などが用いられます。

下肢静脈瘤硬化療法とは、静脈瘤ができている血管内に硬化剤を注入して、静脈瘤を閉じさせる治療方法です。再発率は他の治療法と比べて高いケースもあるものの、簡単にできる治療法で、治療費用も安く、保険適用もされる治療方法です。

¬1) 下肢静脈瘤硬化療法 下肢静脈瘤内に硬化剤を入れて,静脈瘤を閉塞させ,静脈瘤が線維化消失することを期待した医療コストが少ない方法である.硬化剤として当初高張食塩水が使用されていたが,界面活性剤であるポリドカノールが保険適応されるようになり,術後疼痛の軽減がなされ,さらにポリドカノールの効果を高めるために硬化剤に空気を混ぜた(硬化剤 1 に対して空気 3〜5)泡状硬化剤が使用されるようになっている

出典:(PDF)下肢静脈瘤治療up to date,心臓,48(3)2016 [PDF]

また、2011年から保険適用になっているレーザー焼灼術も、血管内にカテーテルを留置してレーザーで熱を発生させ、静脈を収縮・閉じさせる治療法で血管拡張に効果があるとされています。

¬血管内に留置したカテーテルより発する熱にて静脈を収縮,閉塞させる治療である.熱源はレーザーとラジオ波があり,レーザーはヘモグロビンにより吸収される低波長から水により吸収される高波長のレーザーに移行し,ラジオ波はより広い範囲を一度に焼灼できるようになり,術後の疼痛も従来の手術より少なくなっている

出典:(PDF)下肢静脈瘤治療up to date,心臓,48(3)2016 [PDF]

血管炎

下肢静脈瘤を放っておくと、静脈内に溜まった血液中の血小板が固まり、血栓血管炎と呼ばれる症状を引き起こすことがあります。血栓血管炎になると、血管の周辺が炎症を起こし、赤く腫れて、ときには熱も生じます。

激しく痛むものの、一時的に良くなり、また再発するというサイクルを繰り返します。

血管炎を繰りかえせば、痛みや炎症の程度も悪化していきますので、血管炎の原因となっている下肢静脈瘤の治療により、血管炎を防ぐことが大切です。

また、血管炎は下肢静脈瘤以外にも、アレルギー性肉芽腫や川崎病など様々な疾患が原因となっていることもあります。下肢静脈瘤だろう、と侮らずに、痛みを感じるようなら、かかりつけ医に相談してみるといいでしょう。

出典:(PDF)創傷・熱傷ガイドライン委員会報告―4:膠原病・血管炎にともなう皮膚潰瘍診療ガイドライン,日本皮膚科学会雑誌,121(11)2011 [PDF]

浮腫性

足のむくみは、痛みだけでなく、倦怠感やだるさを生じさせる症状です。

下肢静脈瘤では、血管の逆流弁がうまく機能しなくなり、静脈を通って血液が心臓に戻る働きが弱まってしまっていることから、足部分に血液が溜まり、むくんでいるように感じることも多々あります。

弾性ストッキングや、下肢静脈瘤の治療としてレーザー焼灼術や硬化療法などをすれば、むくみが改善されることもあります。

あまりにむくみがひどいようなら、まずは弾性ストッキングを使用して見ながら、経過によって他の治療方法もドクターと相談してみましょう。

出典: 日本血管学会HP「血管の病気を知ろう!予防にいかそう!|血管の病気(血管病)について」

エコノミークラス症候群

下肢静脈瘤と、エコノミークラス症候群(静脈血栓塞栓症)は基本的には違う病気です。

下肢静脈瘤が静脈内の血液が逆流してコブ状になるのに対し、エコノミークラス症候群は何らかの原因でできた血栓が血管を塞いでしまう病気です。

エコノミークラス症候群は命の危険がありますが、基本的に下肢静脈瘤は命の危険まではない病気と考えられています。

また、下肢静脈瘤とエコノミークラス症候群が合併する頻度に関しては詳しい研究は今の所ありません。けれど、下肢静脈瘤の方の約4〜5%に、深部静脈血栓症が合併していたという研究結果も報告されています。

深部静脈血栓症は、血の塊が万が一、肺や心臓などに流されて、肺の血管を塞いでしまえば命を落とす危険もあります。

だからこそ、関係ないから…と、下肢静脈瘤を放置せずに、きちんと治療をしていきましょう。

¬一次性下肢静脈瘤(Vx)に無症候性深部静脈血栓症(DVT)が合併する頻度は不明である.われわれは,一次性 Vx として愛誠病院下肢静脈瘤センターを初診した患者を対象に後方視的に検討した.2010 年 1 月から 2011 年 3 月の間に一次性 Vx と診断し超音波検査により深部静脈を精査した患者は 431 人だった.431 人中 20 人,4.64%に DVTを認めた

出典:(PDF)「下肢静脈瘤症例における無症候性深部静脈血栓症合併に関する検討:表在性血栓性静脈炎合併との関連について」静脈学,25(1)2014 [PDF]

血栓性静脈炎

先程ご紹介した、痛みを伴う血管炎の中でも、静脈にできた血栓が原因で静脈に炎症が起こっているものを「血栓性静脈炎」と呼びます。

下肢静脈瘤の症状が悪化した段階で生じることがあり、放置していれば治ることはあまりありません。

下肢静脈瘤以外にもベーチェット病や悪性腫瘍などの病気の合併症として発症する場合がありますので、きちんと医師に判断を仰ぎましょう。

【血栓性静脈炎】おもに表在静脈の血栓による静脈炎をいう(深部静脈に生じるものは深部静脈血栓症として区別する).バージャー病,ベーチェット病,凝固線溶系異常,血小板増多症,悪性腫瘍などに合併して生じるが,下肢では静脈うっ滞に伴い生じるものが多い.上肢では静脈注射など医原性が多い

出典:(PDF)創傷・熱傷ガイドライン委員会報告―5:下腿潰瘍・下肢静脈瘤診療ガイドライン,日本皮膚科学会ガイドライン,2011 [PDF]

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