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下肢静脈瘤の治療方法一覧
下肢静脈瘤の治療方法(弾性ストッキングやストリッピング、レーザー、高周波)を調べた内容を分かりやすくまとめています。
足の血管が浮き出る症状が特徴的な下肢静脈瘤。治療には様々な方法が採用されますが、クリニックによっても得意とする手段が異なるようです。
圧迫療法
伸縮性がある医療用弾性ストッキングや弾性ソックスので足全体を圧迫して、静脈の還流をサポートし、血液の循環をスムーズにする治療法。
足がだるかったり、むくんだり、こむら返りが起きる場合にも有効です。
硬化療法
下肢静脈瘤のある部位の静脈の中に注射で硬化剤を注入し、皮膚の上から圧迫して血管の内壁をくっつけたり、血栓で血管をふさいだりする治療法。
静脈がふさがれても血管は退化して、やがて組織に吸収されます。
ストリッピング手術
静脈弁が閉じなくなって弁不全を起こし、血液が逆流している静脈を引き抜いてしまう治療法です。
足の付け根と足首を切開して、手術用のワイヤーを通して施術を行います。
レーザー治療
静脈の逆流を防止する弁が壊れて血液が逆流し静脈瘤となった血管に、極細のレーザーファイバーを挿入して静脈の内側を熱で焼き、血管をふさぎます。
血液が流れなくなった静脈は繊維化して、数カ月で身体に吸収されます。
高周波治療
血管にカテーテルを挿入し、患部となる静脈を高熱で焼く方法。レーザー治療はレーザー照射で焼くのに対し、高周波治療はカテーテル自体の熱で焼くという違いがあります。
グルー治療
グルー治療とは、血管の中にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、そこからグルーと呼ばれる医療用接着剤を注入。血管を固めて閉鎖させる方法です。
医療用接着剤は安全性に配慮された素材で作られたもので、問題のある静脈を瞬間的にふさぐことができます。
高位結紮術
下肢静脈瘤の主な原因である静脈弁が閉じなくなって弁不全の静脈を縛って、血液が逆流するのを防ぐ治療法です。
局所麻酔での施術が可能で比較的簡単な手術ですが、数年後に再発するというデメリットもあり、現在では単独の施術は少なくなっています。