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ストリッピング手術

下肢静脈瘤(伏在型静脈瘤)の標準的な治療法であるストリッピング手術について、手術に適したタイプの症状や、治療費用の目安などをまとめました。

目 次

下肢静脈瘤のストリッピング手術とは

ストリッピング手術は、静脈弁が閉じなくなって弁不全を起こし、血液が逆流している静脈自体を引き抜く治療法です。

足の付け根と足首の2か所を、2~3cm位切開して悪くなった血管の中にストリッパーと呼ばれる手術用ワイヤーを通します。

そして、糸を使って血管と結んで固定し、ワイヤーを引き抜くことで静脈弁の壊れた静脈を引き抜きます。

ストリッピング手術は、下肢静脈瘤の標準的な根治的治療方法として、100年以上前から行われてきました。

現在では身体への負担が少ない治療法が生み出されているためストリッピング手術は行われなくなっていますが、以前は太いコブをつくる伏在型静脈瘤に対してよく行われていた方法です。

下肢静脈瘤のストリッピング手術の期間

なお、治療は全身麻酔や腰椎麻酔、硬膜外麻酔といった下半身麻酔で行うので、1~2週間の入院が必要。

最近では、入院期間を短縮する医療機関が増えたものの、やはり4~5日の入院は必要となります。

TLA(薄い濃度の麻酔液で足の表面だけを麻酔する方法)などの特殊な局所麻酔を使用することで、日帰り手術ができるようにもなってきています。

ただ、これは限られた病院やクリニックでのみ行われている手術なので、もしこちらの手術を希望される場合は問い合わせしてみることをお勧めします。

ストリッピング手術に適した下肢静脈瘤の種類と治療費

ストリッピング手術に適している下肢静脈瘤は「伏在型静脈瘤」。治療費の目安は40,000円程度で、保険が適用できます。

下肢静脈瘤のストリッピング手術のメリット・デメリット

伏在型静脈瘤の根治治療であるストリッピング手術。血管内治療が行えない大きな静脈瘤であっても治療できるという最大のメリットがあります。

しかし、次のようなデメリットがあるのも事実です。

  • 一定期間の入院が必要
  • 切開手術をするために術後に痛みが生じることがある
  • 上手く傷が治らずに化膿することがある
  • 傷痕が残る
  • 皮下出血や神経障害などの後遺症を伴う場合がある

また、手術によってできた傷の修復反応で血管新生が起こってしまい、新たな静脈瘤が発生するというケースも報告されているようです。

記事監修医師紹介

成田亜希子 医師

成田亜希子医師
  • 専門とする科目:日本内科学会、日本公衆衛生学会、日本感染症学会、日本結核病学会、日本健康教育学会所属
  • 経歴:弘前大学医学部卒
  • プロフィール:東京都出身。国立医療科学院や結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。
※学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているものではございません。

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