公開日: |更新日:
下肢静脈瘤の治療費
こちらでは、血管内治療、硬化療法、弾性ソックスなど、下肢静脈瘤の治療の費用目安について紹介します。
下肢静脈瘤の治療別の費用
診察を受けて手術となったら、いくらぐらいかかるのか、高額な治療費がかかるのでは?と不安になる人もいるかと思います。
おおよその手術費用について調べましたので、参考にしてみてください。
血管内治療(レーザー、高周波)
- 50,000~60,000円(3割負担)
- 80,000~200,000円(自費)
硬化療法
- 10,000~20,000円(3割負担)
ストリッピング手術
- 70,000~80,000円(+入院費)(3割負担)
結紮術
- 20,000~30,000円(3割負担)
弾性ストッキング費用(自費)
- 5,000円~
手術は保険適用
下肢静脈瘤の手術は保険適用になります。レーザー治療もかつては保険適用外でしたが、2011年1月より一部のレーザーが保険診療適用になりました。
軽症の場合や予防のために着用する弾性ストッキングなど、手術や薬以外の保存的治療の場合は自費になります。
一部保険適用となった
下肢静脈瘤のグルー治療について
詳しく見る
下肢静脈瘤治療ができるクリニックの治療費例
大阪で下肢静脈瘤治療ができるクリニックの一部を紹介します。各クリニックの治療費も掲載していますので、参考にしてください。
坂田血管外科クリニック
- 血管内焼灼術(高周波・レーザー)/ ストリッピング手術 (3割負担)
- 手術前…約3,000~6,000円
- 手術当日…約33,000円
- 手術後…約3,000円
- 血管内焼灼術(高周波・レーザー)/ ストリッピング手術 (1割負担)
- 手術前…約1,000~2,000円
- 手術当日…約11,000円
- 手術後…約1,000円
- 硬化療法 (3割負担)
- 手術前…約3,000円
- 手術当日…約5,800円
- 手術後…約1,200円
- 硬化療法 (1割負担)
- 手術前…約1,000円
- 手術当日…約1,900円
- 手術後…約400円
坂田血管外科クリニックの基本情報
- 診療時間:月火水金土…14:00~18:00
- 休診日:木・日・祝日
- 所在地:大阪市中央区高麗橋1-7-3 北浜プラザ3階
- アクセス:地下鉄堺筋線 北浜駅 徒歩1分
- 電話番号:06-6121-2368
梅田血管外科クリニック
- 初診時(初診料+超音波検査)
- 3割負担…約3,040円
- 1割負担…約1,010円
- 硬化療法(片脚)
- 3割負担…約5,000〜約9,000円
- 1割負担…約1,700〜約3,000円
- ストリッピング手術(片脚)
- 3割負担…約36,000円
- 1割負担…約14,000円
- レーザーカテーテル治療(片脚)
- 3割負担…約35,000円
- 1割負担…約12,000円
- 高周波カテーテル治療(片脚)
- 3割負担…約35,000円
- 1割負担…約12,000円
- グルー治療(片脚)
- 3割負担…約47,000円
- 1割負担…約16,000円
梅田血管外科クリニックの基本情報
- 診療時間: 月水金土9:00~17:00(水曜は12時まで、月・火・金・土曜の9:00~12:00は手術)
- 休診日 :木・日・祝日
- 所在地:大阪市北区曽根崎2-1-12 国道ビル5階
- アクセス:北新地駅 徒歩4分/谷町線 東梅田駅 徒歩5分
- 電話番号:06-6232-8601
なんば坂本外科クリニック
- 伏在静脈抜去術(片脚)
- 3割負担…約56,000円
- 1~2割負担…約18,000円※
- 血管内焼灼術(片脚)
- 3割負担…約48,000円
- 1~2割負担…約16,000円
- 血管内焼灼術(両脚)
- 3割負担…約93,000円
- 1~2割負担…約18,000円※
なんば坂本外科クリニックの基本情報
- 診療時間:月火木金土…9:00~18:00
- 休診日:水・祝日、第1・3・5日曜、第2・4日曜の翌月曜
- 所在地:大阪市浪速区難波中1丁目10-4 南海野村ビル4F
- アクセス:なんば駅 徒歩3分/難波駅 徒歩3分
- 電話番号:06-6585-7310
多根総合病院
- 選択的抜去法(片足)…82,000円(日帰り手術 3割負担)/95,000円(1週間入院 3割負担)
多根総合病院の基本情報
- 診療時間:月~土曜…9:00~11:30/月~金曜…14:00~15:30
- 休診日:日・祝日
- 所在地:大阪市西区九条南1-12-21
- アクセス:大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線ドーム前千代崎駅 徒歩5分
- 電話番号:06-6581-1071
下肢静脈瘤の日帰り手術の治療費
日帰りでできる下肢静脈瘤の手術方法には、高位結紮術、ストリッピング手術、血管内治療があります。
いずれの治療も、2017年時点で保険適用が受けられるようになっているため、手術費用は数万円程度です。
参考までに各手術の診療報酬点数は次の通りです。
- 高位結紮術:3,130点
- ストリッピング手術:10,200点
- 下肢静脈瘤血管内焼灼術:14,360点
診療報酬の点数とは、各治療に対する医療費を計算する元となる基準です。
1点あたり10円が医療費として計算されるため、例えば「下肢静脈瘤血管内焼灼術」により下肢静脈瘤の手術を受けた方は、14万3.600円が治療費です。
下肢静脈瘤血管内焼灼術も保険適用となりますから、例えば医療費3割負担の方は、単純な手術費用は4万3,080円。プラス検査費用などがかかり、最終的な手術費用が決定します。
もちろん、ストリッピング手術などは日帰りではなく、入院により行う病院もあります。その場合には、手術費用に加えて入院時のベッド代なども請求されます。
下肢静脈瘤の自費治療と保険治療の違い
下肢静脈瘤の保険治療
下肢静脈瘤の治療として保険適用が受けられるのは「静脈抜去術(ストリッピング手術)」「高位結紮術」「硬化療法」などがあります。
保険適用が受けられる保険治療は、基本的に治療費の一部を自己負担すれば済むため、下肢静脈瘤に悩む方にとっては、経済的負担が軽く済むというメリットがあります。
【下肢静脈瘤手術】一次性下肢静脈瘤に対する手術 の総称である.静脈抜去術(ストリッピング手術)と 高位結紮術,硬化療法などが保険診療として認められている.
下肢静脈瘤の治療は、2011年以降「980nm(ナノメートル)レーザー治療」が、2014年からは「1470nmレーザー治療」が保険適用となりました。
ストリッピング手術と比べて入院の必要がなく、日帰りで治療ができるようになった点は、下肢静脈瘤に悩む方にとって嬉しいニュースでしょう。
伏在型静脈瘤に対する治療は本邦では 2011 年より波長 980 nm半導体レーザーとBare-tip fiber による血管内レーザー治療(以下 980B)が,2014 年には波長 1470 nm半導体レーザーと 2ring radial fiberによる血管内レーザー治療 (以下 1470R)とClosure FASTTMカテーテルを用いた高周波治療(radiofrequency ablation; RFA)がそれぞれ保険認可された。
下肢静脈瘤の自費治療
一方で、下肢静脈瘤の治療の中でも自費治療となるのは、手術治療や服薬治療以外の治療方法です。具体的には、弾性ストッキングの着用などが挙げられます。
下肢静脈瘤のレーザー手術も、2,000nmという保険適用されているよりも、さらに小さい水吸収率のレーザーによる手術が受けられる病院もあります。
2,000nmレーザーは、手術時間や痛みも短く、回復期間も短いため術後の痛みを軽くしたい方にもおすすめです。
より先進の治療を受けたいという場合には、2,000nmのレーザー治療が受けられる病院やクリニックを探してみるといいでしょう。
記事監修医師紹介
成田亜希子 医師
- 専門とする科目:日本内科学会、日本公衆衛生学会、日本感染症学会、日本結核病学会、日本健康教育学会所属
- 経歴:弘前大学医学部卒
- プロフィール:東京都出身。国立医療科学院や結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。
※学術部分のみの監修となり、医師が具体的なクリニックや施術や商品等を推奨しているものではございません。